みなさんこんにちは。
日常生活では、
「信じられないほど...」
「数え切れないほど...」
のように、『〜できないほど』って言う表現はよく使われますよね。
これって英語では何て言うのでしょう?
今回は、『〜できないほど』に関する英語表現について解説していきます。

目次
◆『〜できないほど』は『beyond』を使って表現しよう。
『〜できないほど』は、英語ではズバリ、『Beyond』を使って表せます。
『Beyond』はもともと前置詞で『〜をこえて』と言う意味があります。
例文をあげるとこんな感じです。
There is a river beyond that mountain.
(あの山の向こうに川がある。)
このように、基本的には前置詞として後ろに名詞を伴って『〜を超えて』を表すのが『beyond』ですが、
『〜できないほど』は、その『beyond』を応用して表現することができます。
といってもいろいろな言い回しができるので、代表的なものをいくつかご紹介していきたいと思います。
信じられないほど(beyond belief)
『信じられないほど』は『beyond』に『belief』を組み合わせて表現します。
『belief』は『believe』の名詞形で、意味は「信じること」になります。
そして、『信じること(belief)』を『こえる(beyond)』ので、『信じられないほど』となります。
では、例文を見ていきましょう。
That restaurant was delicious beyond belief.
(あのレストランは信じられないほど美味しかった。)
She is naive beyond belief.
(彼女は信じられないほど世間知らずだ。)
This coffee is hot beyond belief.
(このコーヒーは信じられないほどあつい。)
また、『信じられないほど』には以下のような他の言い方もあります。
ポイント
- incredibly
- unbelievably
- implausibly
- improbably
これら4つも『beyond belief』と同じく副詞なので、『beyond belief』の部分をそのまま置き換えて使うことができます。
例を挙げると、
That restaurant was unbelievably delicious.
(あのレストランは信じられないほど美味しかった。)
このように、さきほどの例文を他の部分は変えずにそっくりそのまま置き換えて使うことができます。
制御できないほど(beyond control)
『制御できないほど』は『beyond』に『control』を組み合わせて表現します。
『control』は、「コントロールすること、制御すること」と言う意味で、野球のボールを投げる時にもコントロールがいいとか悪いと以下言いますが、あれもこの『control』からきています。
そして、『制御すること(control)』を『こえる(beyond)』ので、『制御できないほど』となります。
では、例文を見ていきましょう。
He is so angry beyond control.
(彼は制御できないくらいに怒っている。)
He is already beyond my control.
(彼はすでに私では制御できない。)
That boy is so angry beyond the control of the instructors.
(あの少年は指導員が制御できないほど怒っている。)
また、『制御できないほどに』には以下のような他の言い方もあります。
ポイント
- out of control
- out of hand
これら2つはも『beyond control』とほぼ同じ意味合いで使うことができます。
見分けがつかないほど(beyond recognition)
『見分けがつかないほど』は『beyond』に『recognition』を組み合わせて表現します。
『recognition』は『recognize』の名詞形で、意味は「認知、認識、知ること」になります。
そして、『認知できること(recognition)』を『こえる(beyond)』ので、『見分けができないほど』となります。
では、例文を見ていきましょう。
He had changed beyond recognition.
(彼見違えるほど変わったよね。)
They are similar to each other beyond recognition.
(それらは見分けがつかないほど似ている。)
He got fatter beyond recognition.
(あいつ見分けがつかなくなるほど太ったよな。)
また、『beyond recogniton』には以下のような意味合いもあります。なんならこっちの方がメインです。
ポイント
- 完膚なきまでに
- 見違えるほど
- 跡形もなく
手が届かないほど(beyond reach)
『手が届かないほど』は『beyond』に『reach』を組み合わせて表現します。
『reach』は名詞で、意味は「手の届く範囲」になります。
そして、『手の届く範囲(reach)』を『こえる(beyond)』ので、『手が届かないほど』となります。
では、例文を見ていきましょう。
That car is so expensive beyond reach.
(あのレストランは信じられないほど美味しかった。)
She is so beautiful beyond reach.
(彼女は信じられないほど世間知らずだ。)
He is so skilled beyond my reach.
(彼は私が手が届かないほどの熟練者だ。)
また、『手が届かないほど』の関連語として以下のようなものがあります。
ポイント
・高嶺の花
→ unattainable
例を挙げると、
She was so unattainable as the famous actress.
(彼女は有名な女優で高嶺の花だ。)
になります。

言葉では言い表せないほど(beyond description)
『言葉では言い表せないほど』は『beyond』に『description』を組み合わせて表現します。
『description』は『describe』の名詞形で、意味は「描写、記述すること」になります。
そして、『描写(description)』を『こえる(beyond)』ので、『描写できないほど → 言葉では言い表せないほど』となります。
では、例文を見ていきましょう。
That restaurant was delicious beyond description.
(あのレストランは言葉ではいい表せないほど美味しかった。)
She is naive beyond description.
(彼女は言葉ではいいあらわせないほど世間知らずだ。)
That actor is really good-looking beyond description.
(あの俳優は言葉ではいいあらわせないほどイケメンだ。)

修理できないほど(beyond repair)
『修理できないほど』は『beyond』に『repair』を組み合わせて表現します。
『repair』は名詞で、意味は「修理すること」になります。
そして、『修理できること(repair)』を『こえる(beyond)』ので、『修理できないほど』となります。
では、例文を見ていきましょう。
This phone was broken beyond repair.
(この携帯は修理できないほど壊れていた。)
This box is beyond repair.
(この箱は修理不可能だ)
They are so bad terms with each other beyond repair.
(あいつらは修復不可能なほど仲が悪い。)

◆ おわりに
いかがだったでしょうか?
もう、『〜できないほど』のフレーズは大丈夫そうですか?
『beyond』はただの前置詞ですが、上で紹介したようにものすごく応用が効くフレーズです。
上記で紹介したのは、6つだけですが、他の名詞を組み合わせても『〜できないほど』を表すことができます。
便利なフレーズなので繰り返し使って自分のものにしましょう。
英語は、アウトプットあるのみです。
独り言でもいいのでぜひここで覚えたフレーズ、例文を使ってみてください。
きっと自然に使えるようになるはずです。
ではでは、
GOOD LUCK!!